CES 2019 ライブ:CESの現場から最新情報をお届け

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Bonyu.check | 母乳の栄養価を定量化・改善のためのサプリを調達するサービス

 日本・Bonyu.labは、乳児の栄養状態改善のため母乳の栄養価を分析するサービスをCES 2019へ出展している。日本をはじめ先進国で少子高齢化対策が叫ばれる中、乳幼児に着目したデバイス(ベビーテック)や育児支援プロダクト(スマートホームなど)が数多く登場しているCES2019。その中でBonyu.labは、母親側の(=母乳の)状態に着目した。

人生ではじめての食事を、もっと豊かに

 Bonyu.labの提供するBonyu.checkは、授乳期間中の母親が自身の母乳の栄養状態を確認し、必要な栄養と食事のフィードバックを貰うことのできるサービスだ。生まれた赤ちゃんに初めて与える食事が母乳であり、その初めての食事こそ健康に気を使って育てたい。Bonyu.checkのサービスは、我が子にきちんと栄養が届けられているか不安に思う母へ贈る、心と身体の安心のプロダクトとなっている。

母乳検査を格安で、身近なものに

画像:実際の母乳診断(CES 2019 Bonyu.labより)。診断内容には、母乳の栄養価の内訳や、母親が注意すべき栄養状態などが具体的に書かれている。子育てで余裕がない中、母親を気遣う良い助け舟となるだろう。

 Bonyu.checkの母乳診断は、安価(8000円)で・即時に(3日前後)。わかりやすい内容でフィードバック回答される。
元来の母乳診断サービス(例えば米国)は価格が高く、手軽に手を出せるサービスがなかった。安い値段体以外に解析の速さや、成分内容のスコア化を踏まえた上での栄養指導をしてくれるのもBonyu.checkだけの強みだ。

健康食を突き詰めた結果、「食」の原点=母乳へたどり着いた

 Bonyu.check開発のキッカケは、自分や家族が食べる食事。食に気を使いたく、オーガニック系の食品会社を運営していたのだという。そのなかで、もっともゼロ地点である母乳の存在に着目した。

 いざ調べてみれば、そもそも科学的にも理想の母乳像がない。いわゆる育児用ミルクも、平均的な母乳の成分に寄せた値で作られており、それが「最適」とは限らない。Webで月に20万件の悩み検索があるのに、確固たるソリューションがない――それが、Bonyu.checkの生まれた経緯だ。

日本では2019年6月に始動、すでにβ版も

 Bonyu.checkは日本ではすでにベータ版がリリースされており、200人の検体が集まったという。実際の販売開始は2019年6月で、価格は上述の通り8000円と業界最安値。近年ではアメリカのパートナーも見つかりつつあり、米国でも展開予定だという。

 2018年10月に始まったこの試みは、育児において孤立しやすい母親たちを、定量的に支えてくれる新しいプロダクトになるだろう。子どもが残しづらいと言われ、かつ子どもが望まれる日本社会において、大きなライフラインとなることを期待したい。

画像:CES 2019 Bonyu.lab にて

CES 2019 出展場所

エウレカパーク Sands, Hall G – 51075

地図:CES公式より

CES出展企業 公式サイト

Bonyu.lab
URL: https://www.bonyu.me/